求人誌に出し、ハローワークにも出し、紹介も頼んでいる。それでも運転手が集まらない——多くのバス会社が同じ壁にぶつかっています。「もう昔のやり方では人が採れない」。これは気のせいではなく、業界全体に起きている構造の変化です。この記事では、なぜ採れないのか、そして求人広告の前に何をすべきかを、数字とともにお伝えします。
時計の針は止まらない——あと数年で「回らなくなる」
まず、今の業界がどんな状況にあるか。冷静な数字から見ていきましょう。
全産業平均より約10歳も高い。今いる運転手の多くは、数年のうちに定年を迎えます。一方で、若い世代はほとんど入ってきていません。人材の奪い合いも激しく、バス運転者の有効求人倍率は2.06倍(全職種平均は1.20倍)。1人の求職者を、2社が取り合っている計算です。
今は回っている会社ほど危ない
「うちはまだ何とか回っている」——その会社こそ要注意です。今のドライバーが一斉に引退する数年後、補充が効かず、一気に便を維持できなくなります。これは「いつか来る話」ではなく、すでに時計が動いている問題です。
すでに始まっている、減便・廃業のドミノ
人手不足は、もう現実の倒産・廃業として表れています。さらに2024年4月からは、運転手の残業に上限規制が入りました(いわゆる「2024年問題」)。これによりダイヤを維持できず、減便・廃止に追い込まれる会社が急増しています。
(調査対象127社中98社)
貸切バスに目を向けても、倒産件数は過去最多水準を記録した年があり、その多くが従業員10人以下の小規模事業者でした。人が採れない → 便を減らす → 売上が減る → さらに採れない。この負のスパイラルに入った会社から、静かに消えていっているのです。
若者の8割は「SNSで会社を調べる」
では、どうすれば若い人に来てもらえるのか。ここで決定的に重要なのが、求職者の「探し方」が変わったという事実です。
求人を見て興味を持った若者は、応募する前に必ずSNSで会社名を調べます。そして9割以上が「企業のSNSアカウントは必要だ」と答え、SNSを見たあと約9割が「入社意欲が上がった」と回答しています(「下がった」は0%)。
若者が会社選びで最も重視すること
- 選考で最も重視するのは「社員の雰囲気」(66.5%)。給料や知名度より、「どんな人が働いているか」を見ている。
- その雰囲気を伝える場所が、ホームページの採用ページとSNS。
- 逆に、検索しても何も出てこない会社は——「存在しないのと同じ」として、候補から静かに外される。
待遇では戦えない。だから「見せ方」で差がつく
正直なところ、給料や休日だけで大手と張り合うのは簡単ではありません。しかし若者が見ているのは、お金だけではない。「どんな人が、どんな表情で働いているか」です。ここは、規模に関係なく、伝え方次第で勝てる土俵です。
実際、同じドライバー職である運送会社では、SNS運用を始めてわずか2か月で若手2名の採用に成功した例があります。応募者は「SNSで見た社長の笑顔で、業界の暗いイメージが覆った」と語っています。立派な動画も、広告費もいりません。普段の仕事と職場の空気を見せただけです。
求人広告の前に、やるべきこと
求人広告は、出した瞬間だけ効果があり、止めれば消えます。しかしホームページの採用ページとSNSは、24時間あなたの会社の魅力を伝え続ける「自前の採用窓口」です。広告にお金を注ぎ込む前に、まずこの窓口を整えること。それが遠回りに見えて、一番の近道です。
NANAMI Designの場合
NANAMI Designはバス業界に特化し、ホームページ制作とSNS運用の両方に対応しています。代表自身がバスの現場を知っているからこそ、「若者に響く見せ方」「現場の魅力の伝え方」を一緒に設計できます。
採用ページの新設、SNSアカウントの立ち上げ・運用代行まで、無理なく始められる形でご提案します。「何から手をつければいいか分からない」——その段階から、無料でご相談いただけます。


