LINE COLUMN

LINE公式アカウントの利用料は、
月額0円から。

ただし、作る作業を人に頼めば、その費用はかかります。
この記事は「自分で作るなら、どこでつまずくか」の話です。

はじめに、2つのお金を分けておきます

LINE公式アカウントとは、お店や会社が持つ「お店専用のLINE」のことです。お客様に「友だち追加」をしてもらうと、ふだんお使いのLINEと同じ画面でやりとりできます。これを持つときにかかるお金は、性質の違う2つに分かれます。

1つめのお金:LINEヤフー社に払う利用料
LINEヤフー社は、LINEを運営している会社です。0円のプラン(料金の種類)なら 月額0円。タイトルの「無料で作れる」は、こちらの話です。
2つめのお金:作る作業を人に頼む費用
制作する側にお支払いするもので、これは別にかかります。NANAMI Designの場合は、作る作業ひとそろいで 50,000円(税別)から。AIが自動でお返事するプランは別立てで、初期100,000円・月額15,000円(いずれも税別)です。

この記事は、1つめのお金だけでご自身で作る場合に、どこでつまずくかをまとめたものです。2つめを頼むかどうかは、読み終わってから決めていただければ十分です。

LINE公式アカウントそのものは、月額0円のプランから始められます。お店の方でも、バス会社の担当者の方でも、スマホひとつで今日から作れます。
それなのに「作ってほしい」というご相談が絶えないのは、利用料のせいではありません。作り始めてから、決まった場所でつまずくからです。
ここでは、0円のプランでどこまでできるのかを公式の情報どおりに整理したうえで、つまずきやすい5つの場所を順に見ていきます。読み終わったときに「自分でやる」「頼む」のどちらかを選べる状態になるのが、この記事の目的です。

まず事実から。利用料が0円でも、機能はほとんど使えます

ここからは1つめ(LINEヤフー社に払う利用料)の話です。LINE公式アカウントの料金プランは3つあり、LINEヤフー社が公表している金額は次のとおりです。

コミュニケーションプラン

月額 0円

追加料金なしで送れるメッセージは月200通まで。作ったときは、このプランから始まります。

ライトプラン

月額 5,000円(税別)

追加料金なしで送れるメッセージは月5,000通まで。

スタンダードプラン

月額 15,000円(税別)

追加料金なしで送れるメッセージは月30,000通まで。これを超えた分は1通あたり約3円(税別)で追加できます。

出典:LINEヤフー株式会社「LINE公式アカウントの料金プラン」(LINEヤフー for Business)

そして、ここが一番誤解されやすいところです。3つのプランで違うのは「月額料金」と「送れるメッセージの数」だけで、機能そのものはほとんど変わりません。トーク画面の下に出るメニュー(リッチメニュー)も、キーワードに反応して自動で返す設定も、お客様と1対1でやりとりするチャットも、クーポンも、0円のプランのままで使えます。

つまり「LINEヤフー社にお金を払わないと何もできない」わけではないのです。まず作ってみる、というのは十分にありえる選択です。

そもそも、どれくらいの人が使っているのか

LINEヤフー社の発表によると、LINEの国内の利用状況は次のとおりです。

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LINEの国内の月間利用者数(1か月の間に一度でもLINEを開いたアカウントの数)
出典:LINEヤフー株式会社 ニュースリリース(2026年1月29日発表・2025年12月末時点)

日本に住む大半の方が使っている計算になります。新しくアプリを入れてもらう必要も、会員登録をお願いする必要もありません。すでに相手のスマホに入っている——これがLINEの一番の強みです。

つまずき① 「200通」は、思っているより早くなくなる

0円のプランで送れるのは月200通。ここで多くの方が「月に200回も配信(一斉にお知らせを送ること)はしないから十分だ」と考えます。ところが、思っている数え方とは違います

LINEヤフー社の説明では、通数は「メッセージを送った回数」×「送った友だちの数」で数えます。つまり、友だちが100人いる状態で1回お知らせを送ると、それだけで100通です。

友だち100人なら、0円のプランで送れるのは月2回まで

追加料金なしで送れるのは月200通ですから、200通 ÷ 100人 = 月に2回。これで打ち止めです。しかも、0円のコミュニケーションプランと、月5,000円のライトプランでは、上限に達しても追加でメッセージを買うことができません。月の途中で「今月はもう送れない」という状態になります。友だちが増えるほど早くなくなる、という点も見落とされがちです。

知っておくと得をする、2つの数え方

ここで、通数を減らせる公式のしくみを2つお伝えします。どちらもLINEヤフー社が公表しているものです。

ひとつめ。あいさつメッセージ・自動で返す応答メッセージ・お客様と1対1でやりとりするチャットは、200通には数えられません。数に入るのは「みんなに一斉に送るお知らせ」だけです。聞かれたことに答えるぶんには、いくらやりとりしても通数は減りません。

ふたつめ。1回の配信には、吹き出し(メッセージの箱)を3つまで入れられて、それでも「1回」として数えられます。文章・写真・クーポンを3回に分けて送ると3回ぶん(友だち100人なら300通)かかりますが、1回にまとめて送れば100通で済みます。分けずにまとめるだけで、使う通数が3分の1になるということです。

ここから分かるのは、LINEは「たくさん送る道具」ではないということです。全員に一斉に送るより、聞かれたことに自動で答えたり、メニューから予約ページへ案内したりするほうが向いています。この「送らない使い方」を先に決めておけるかどうかが、利用料0円のまま続けられるかの分かれ目になります。

つまずき② リッチメニューの画像が、意外と作れない

リッチメニューは、トーク画面の下にいつも出ている四角いメニューのことです。「予約する」「メニューを見る」「地図」「電話する」などを並べておけるので、LINE公式アカウントの中でもとくに効く部分です。

設定そのものは管理画面(パソコンやスマホから設定する専用の画面)から行えます。問題はそこに貼る画像を、自分で1枚の絵として作らなければいけないことです。決まった大きさがあり、その1枚の絵をマス目のように区切って、「このマスを押したら予約ページへ」と1つずつ決めていきます

スマホのアプリで文字を並べただけの画像だと、文字がつぶれたり、絵の見た目と、実際に反応する場所がずれたりします。ここで手が止まって、そのまま数か月、というアカウントを本当によく見かけます。

つまずき③ 自動応答は「何を聞かれるか」を先に決める仕事

キーワードに反応して自動で返す設定は、0円のプランでも使えます。ただし、返す文章を用意するより先に、お客様がどんな言葉で聞いてくるかを並べる作業があります。

そして、ここが一番の落とし穴です。LINEの自動応答のキーワードは、お客様が送った言葉と「ぴったり同じ」でないと反応しません(数字やアルファベットの全角・半角、大文字・小文字の違いだけは吸収してくれます)。

つまり「駐車場」と登録しておいても、お客様が「駐車場は?」「駐車場ありますか」と送った場合は、反応しないということです。「車」「駐車」と打つ方もいます。営業時間を知りたい方は「何時まで」と打つかもしれません。この言葉のゆれを拾いきれないと、「設定したのに反応しない」という結果になります。

サロンや治療院の場合は、もうひとつ気をつける点があります。体の症状についてのご相談や「これは効きますか」といった質問には、自動では答えさせないほうが安全です。メニュー名や料金、所要時間のように事実として決まっていることだけを自動で答え、判断が必要なことは人につなぐ。この線引きを最初に決めておくと、あとから困りません。

この「言葉のゆれ」をまとめて引き受ける方法として、AIが自動でお返事する仕組みをLINEに組み合わせるやり方もあります。あらかじめお店の情報を覚えさせておき、聞かれ方が違っても答えられるようにするものです。

これは2つめのお金(作る作業を人に頼む費用)のほうの話になります。含まれるものと料金は LINE構築のページ(AIが自動でお返事するプラン) に出しています。

つまずき④ 緑のバッジ(認証済アカウント)で悩んでしまう

アカウント名の横につく小さなマーク(バッジ)には、緑とグレーの2種類があります。緑のほうが「認証済アカウント」で、LINEヤフー社が、実在するお店や会社がビジネスのために使うアカウントかどうかを確かめる審査を通ると使えるようになります。グレーは「未認証アカウント」で、個人でも法人でも、審査なしで誰でも取得できます。

ここで「審査に落ちたらどうしよう」と止まってしまう方がいるのですが、LINEヤフー社自身が「基本機能は認証済アカウントと大きな差はない」と説明しています。有料のプランへの変更も、未認証のままできます。

ですので、バッジを待って開設を遅らせる必要はありません。まず作って動かし、認証はあとから申請する——これで十分です。なお、緑のバッジがつくとLINEアプリの中の「友だち」検索に表示されるようになりますので、次の「友だちが増えない」問題にも効いてきます。申請しておく価値はあります。

つまずき⑤ 作ったのに、友だちが増えない

最後がこの「友だちが増えない」です。ここまでの4つを乗り越えても、友だちが10人のままなら、届く相手も10人です。

友だち追加用のQRコードは管理画面から取り出せます。問題は、そのQRコードをどこに置くかです。会計のところに置くのか、席に置くのか、名刺に入れるのか、ホームページのどこに出すのか。バス会社なら、車内に貼るのか、パンフレットに載せるのか。お客様が「あとで見よう」と思う瞬間がどこにあるかを考えて置かないと、QRコードはただの模様になります。

そして、追加してくれた人が最初に見るのは「あいさつメッセージ」です。ここが最初の設定のままだと、せっかく追加してくれた気持ちがそこで止まります。最初の一通で、何ができるアカウントなのかを伝えられているかどうか。ここは必ず書き換えてください。

自分でやるか、頼むか。分かれ目はここです

ここまで読んで「意外とできそう」と思われたなら、ぜひご自身で作ってみてください。ご自身で作るぶんには人に頼む費用はかかりませんし、失敗してもやり直せます(ただし、作り直すと集めた友だちは最初からになりますので、そこだけご注意ください)。判断の目安として、次の5つを使ってみてください。

自分でできるか確かめる、5つの質問

  • 友だちの数から、月に何通必要かをざっと計算できる
  • リッチメニューの画像を1枚の絵として作れる(作れる人が身近にいる)
  • お客様によく聞かれることを、言葉のゆれまで含めて書き出せる
  • あいさつメッセージを自分の言葉で書き換えられる
  • QRコードをどこに置くかが決まっている

当てはまるものが3つ以上あれば、ご自身で進められます。逆に、当てはまるのが2つ以下なら、最初の形だけ作ってもらって、あとはご自身で動かすほうが早いかもしれません。丸ごと任せる必要はありません。つまずいている場所だけを埋めれば、あとは回り始めます。

NANAMI Designの場合

冒頭でお伝えした2つめ(作る作業を人に頼む費用)のほうの話です。NANAMI Designでは、LINE公式アカウントを作る作業ひとそろいを50,000円(税別)からお引き受けしています。アカウントの開設から、リッチメニューのデザイン制作、あいさつメッセージと自動応答の設計、緑のバッジの申請のお手伝いまで。納期の目安は2〜3週間です。

お渡しして終わりにはしません。操作レクチャーとかんたん操作マニュアル、緊急時の文例集までお渡しして、そのあとはご自身で動かしていただける状態にしています。ご希望があれば、毎月のお手伝いをする月額運用サポートもあります。

お店の情報をAIに覚えさせて、聞かれたことに自動でお返事させるプランは別立てです。含まれるものと料金は LINE構築のページ にすべて出しています。

「自分で作ったけれど、リッチメニューだけ作ってほしい」「作る前に、うちに向いているか聞きたい」——そうしたご相談からで大丈夫です。

※本文中のLINE公式アカウントの料金・機能・利用者数は、LINEヤフー株式会社が公表している情報をもとに記載しています(2026年9月時点)。なお、LINEヤフー社は2026年10月1日に追加メッセージ料金の改定を告知しています(月20万通までは1通3円、20万通を超えた分は1通2.5円)。最新の内容および個別の条件については、LINEヤフー社の公式サイトをご確認ください。
※記事の中の「月額0円」「0円のプラン」は、すべてLINEヤフー社にお支払いする利用料のことです。NANAMI Designに制作をご依頼いただいた場合の費用は、これとは別にかかります。また、ご依頼いただいた場合も、LINE公式アカウント本体の利用料はお客様のご負担(お客様名義でのご契約)となります。

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